2009/12/24

twitterとqualia journalについて

私のtwitterのIDは、kenmogiとkenichiromogi です。

kenmogiの方は、英語で書いています。

kenichiromogiの方は、日本語で書いています。

現在のところ、英語で書くkenmogiの方を主に使っています。
kenmogiの方でつぶやいている
英語の短文は、英語のレッスンにもなるように工夫していますので、ぜひfollowしてみてください!

http://twitter.com/kenmogi 

英文のブログ、
qualia journalについて、お知らせがあります。

最近、コメントスパムが急増しているため、対策として、
moderationをonにしました。今後のコメントは、
管理者によって承認された後に表示されることになります。

よいholiday seasonを!

12月 24, 2009 at 11:25 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

Quite close to the weakness often lies one's strength

Quite close to the weakness often lies one's strength

ある人の欠点のすぐ近くに長所がある

The Qualia Journal

24th December 2009

http://qualiajournal.blogspot.com/

12月 24, 2009 at 09:13 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

週刊ポスト 脳のトリセツ 温泉の流儀

2010年1月1・8日号

脳のトリセツ 第24回

温泉の流儀

抜粋

 冬場など、身体が冷え切っているから、早く温まりたい。お湯につかったら、五感で温泉を受け止める。手を動かして水の肌触りを確かめたり、少し口に含んでみたり、匂いを嗅いでみたり。そのようにして、全身で温泉と対話する。
 じっくりと温泉を堪能してから、脱衣場に出る。「ああ、いい湯だった。」火照った身体で、少し涼みつつ、浴衣をまとう。そんなゆったりとした時間の中で、「おや、そういえばこんなところに」とばかり温泉分析書を見る。その時になって初めて、「はて、今私が入った温泉はどんなものだったのだろう?」と振り返るのである。
 もともと、人間の脳は、ヘタな知識を与えられてしまうとその先入観にとらわれてしまう。一体何が起きているのか。把握しないままに感覚で受け止めることで初めて、感情を始めとする脳の回路は柔軟かついきいきと働く。入浴した後で、じっくり温泉分析書を見る。この順序こそ、温泉の効能を最大にする流儀なのである。

全文は「週刊ポスト」でお読み下さい。

http://www.weeklypost.com/100108jp/index.html

12月 24, 2009 at 09:11 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

文明の星時間 キャピタリズム

サンデー毎日連載
茂木健一郎 歴史エッセイ

『文明の星時間』 第95回 キャピタリズム

サンデー毎日 2010年1月3−10日合併号

http://mainichi.jp/enta/book/sunday/ 

抜粋

 ムーア監督の映画が、批判の対象になっているはずの当のアメリカ国内でも人気があるのは、その表現の根底に祖国に対する「愛」があるからだろう。
 アメリカの現状は情けない。しかし、アメリカ合衆国は、本来もっと素晴らしい国だったはずだ。とりわけ、建国の父たちは理想に燃えていた。その理想をどこかで見失ってしまったのが、現在のアメリカである。
 理想を簡単に見失わない。深い「愛国心」に支えられているからこそ、その映画はアメリカ国内でも支持される。見方を変えれば、ムーア監督の一連の作品は、アメリカに対する愛の告白だということもできるのである。


全文は「サンデー毎日」でお読みください。

本連載をまとめた
『偉人たちの脳 文明の星時間』(毎日新聞社)
好評発売中です。


12月 24, 2009 at 09:09 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

「ちきゅう」の上で

養老孟司さんに最初にお目にかかったのは、
養老さんが『日経サイエンス』上で
やっていた対談のゲストに呼ばれた
時だった。

「初めて会う気がしないね」
と養老さんが言われたことを
昨日のことのように覚えている。

その『日経サイエンス』の
対談シリーズを担当させていただく
ことになった時、何とも言えない感慨があった。

中学校の時から、購読していた。

思い切り背伸びして、科学の世界に
あこがれた。

マーティン・ガードナーの
「数学リクリエーション」
のコーナーを熱心に読んだ。

ぼくの大好きな雑誌、日経サイエンス。

現在の担当は、古田彩さん。

古田さんは
量子力学の基礎に詳しく、
Many Worlds Interpretationに基づく
理論を構築しているDavid Deutschと
親しくされている。

その
古田彩さんが、「対談シリーズは、現場に
出かけていくようにしませんか」
と言って下さってから、
さまざまな場所にお邪魔している。

今回うかがったのは、清水港に
停泊中の「ちきゅう」。

水面下数千メートルの海底から、
さらに数千メートル掘ると
到達する「マントル」。

そのマントルに至る掘削を
人類史上初めて実現するという
グランド・ミッションを掲げて
日本主導で進められているのが、
「ちきゅう」のプロジェクトである。

中心メンバーである倉本真一さんに、
「ちきゅう」の中をご案内いただきながら
説明いただいた。

初めて見る「ちきゅう」の船体。

大きい!


「ちきゅう」の雄姿

船の中は国際的な雰囲気。

クルーも研究者たちも、さまざまな
国籍の人たちが集まっている。

まさに「ちきゅう」規模の大プロジェクト。
科学においては、「初めて」に何よりも
価値がある。

マントルは、地球の体積の約83%
を占める。

地震波の測定などから、さまざまな
推測がなされているマントルだが、
実際にはどのような性質を持っているのか。

「ちきゅう」がマントルに至る掘削に
成功した時、そこには思いがけない
「サプライズ」が待っているかもしれない。

倉本さんと「ちきゅう」船内を歩きながら、
何とも言えない知的高揚を覚えた。

すでに、「ちきゅう」は掘削オペレーションを
始めている。

「地震の巣」の一つである「南海トラフ」
においても、掘削オペレーションを
成功させた。

マントルへの掘削を実現するには、
数多くの技術的、科学的課題を
解決しなければならない。

トーマス・クーンが「科学革命の構造」
で言う「パラダイム・シフト」に
最もよくあてはまる科学分野の一つが、
地球科学。
たとえば、「大陸移動説」や、
最近の「スノウボール・アース」
など、従来の常識ではとらえきれないような
新しい考え方が、地球の見方を一新させた。

地殻、マントルが長い時間をかけて
ダイナミックに循環しているというのが
最近の地球像。

現在問題とされている気候変動の
問題を理解するためにも、
地球内部を含めた物質循環の
プロセスの理解は欠かせない。

「ちきゅう」が掲げている
目標が達成される日が来ることを
心から祈り、応援したい。

掘り出された地層の円筒状のサンプルは
「コア」と呼ばれる。

実験室でサンプルを見せて
いただいて、その美しさに息を呑んだ。

「現物」だけが持っている迫力。


これが手に入れたかった! 「コア」の実物。

このサンプルを地上にもたらすために、
多くの人が言うに言われぬ苦労を
重ねてきたのだ。

こいつらだって、ずっと地球の内部で
眠っていて、
まさか自分たちが地上に連れ上げられる
なんて夢にも思っていなかったろう。

詩情と科学の論理が交錯する。

コアは、地上に持ってくると
どんどん変質してしまう。

「生鮮食料品」のようなもの。

すぐに非侵襲計測などをしなければ
ならないのだけれども、
そこは科学者の性。

現物を見ると、ついつい「これは
こうだ」などと議論を始めて
しまうのだそうだ。

そこを、「はい、気持ちを切り替えて」
と作業に徹するのが難しいのです
と倉本さんは言った。


「コア」の解析を終えて研究者がつくったという
記念のモデル。仕事を達成した解放感が
あふれる。


各ミッションの後に、そのプロセスで起こった
顕著な出来事をデザインするコンペが開かれる
とのこと。このような遊び心も、プロジェクトを
進めていく上で欠かせない。

居住スペースや、食堂を見せていただく。

長い航海の中で仕事の質を保つには、
気晴らしも欠かせない。

卓球台があった。

「卓球は人気があって、トーナメント戦が
あるのです」と倉本さんは言った。


「ちきゅう」内の卓球台



「ちきゅう」の居住スペースの様子。


居住スペースで考えにふける倉本真一さん


通りすがる人が「ハーイ!」
と言って去っていく。

楽しい中に緊張した空気が漂う
この科学プロジェクトが、
大きな実を結ぶ日が来ることを
みんなで見守りたい。


「ちきゅう」の食堂。さまざまな食文化に対応する。
おいしかった!


食堂の片隅には、クリスマス・ツリーが。


恩田裕治船長、私、倉本真一さん

12月 24, 2009 at 09:08 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009/12/23

Paper hat

Paper hat

ホラスが紙の帽子をかぶってニコニコしていたこと

The Qualia Journal

23rd December 2009

http://qualiajournal.blogspot.com/

12月 23, 2009 at 06:18 午前 | | コメント (5) | トラックバック (0)

バルーン郵便

 塩谷賢が、WhiteheadのThe concept of nature

を訳していると聞いて、なつかしくなった。

 学生の時に読んだ。そうして、
『脳とクオリア』(1997年)に引用した。

_________

 自然哲学にとっては、感覚されるもの全ては、自然の一部である。私たちは、その一部分だけを都合良く選択することはできないのだ。私たちにとって、夕日の「赤い色」の感覚は、その現象を科学者が説明するのに用いる分子や、電磁波と同じように自然の一部でなければならない。自然哲学の目的は、「赤の感覚」と「分子、電磁波」といった自然の様々な要素がどのように結び付いているかを明らかにすることである。

 アルフレッド・ホワイトヘッド 「自然の概念」(1919年)

(茂木訳)
_______

『脳とクオリア』の改訂をする仕事を、
本格的に始めようと思う。

 明治神宮の森を抜けて、NHKへ。

 「光の道」ができている。

 『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の収録。
 ゲストは、埼玉県小川町で
有機農業を営む金子美登さん。

 金子さんは、化学的に合成された
肥料や農薬を使わず、
 「他品種少量生産」で農業を
営んできた。

 核になるのは土作り。
 一年ではできない。数年はかかる。

 今でこそ、循環型農業に対する理解は
深まっているが、金子さんが始めた
頃は周囲から「変わり者」と言われた
という。
 
 それでも、自分の道を貫くことが
できたのは、土の中にたくさんの微生物が
いて、その作用が良い土を作るという
知識があったから。

 やがて、すばらしい土ができあがり、
成果が出始めると、周囲の人も金子さんを
見直すようになった。

 お話を伺っていて、「なるほど!」と
思ったのは、生産と消費のあり方。

 大規模農業で、一つの品種を大量に
作った場合、流通はどうしてもマーケット
任せになりがちである。

 金子さんは、契約している
家庭に直接野菜を届ける。
 ここで、米、数十種類の
野菜を作るという「他品種少量生産」
の考え方が生きてくる。

 もともと、各家庭では、ある一つの
農作物だけを食べ続けるわけではない。
 家庭での消費のあり方とは、
すなわち「多品種少量消費」。

 金子さんの「多品種少量生産」と、
家庭の「多品種少量消費」
が結びついた時、そこに新しい
時代の農業のあり方が見えてくるのではないか。

 金子さんの「土づくり」の思想に
感銘を受け、共感した。

 「土」をつくるのが一番難しい。
 しかし、「土」さえできれば、あとは
植物がそれぞれの力で伸びていって
くれる。

 同じことは、組織でも言えるのではないか。
 一人ひとりが「農薬」や「肥料」で
「成長」を強制されるのではなく、
 組織の中にできた「暗黙知」
という「土」の中で、それぞれのやり方で
のびのびと育っていくこと。

 金子さんの農場を、機会があれば
ぜひ訪問したいと思う。

 有吉伸人さんと、話す。
 有吉さんが、切手が大好きな人だと
いうことを知った。

 「パリがドイツに占領された時、
一ヶ月だけバルーンで郵便を輸送した
ことがあるんですよ。消印も特別な
ものが押されていて。それで、その
バルーン郵便で、一通だけ、
オーストラリアに宛てられたものが
あって、それを先日サルコジが
落札したのです。」

 「・・・・・」

 「見返り美人」や「月に雁」
の世界ばかりだと思っていたら、
思わぬディープな有吉伸人ワールド。

 ぼくは思う。才能がある人は、
必ず過剰である。

 有吉さんの過剰が、切手にも
及んでいるとは思わなかった。

12月 23, 2009 at 06:18 午前 | | コメント (17) | トラックバック (1)

2009/12/22

Giant trees

Giant trees

巨大な樹木について

The Qualia Journal

22nd December 2009

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12月 22, 2009 at 08:17 午前 | | コメント (5) | トラックバック (1)

ぼくはぼくで

 塩谷賢と、久しぶりにゆっくり
話した。

 改めて思うけれども、
大学に入った18の春に
彼と知り合ったことは、何という
奇遇だったのだろう。

 「佐藤の超函数論」や、「場の古典論」、
吉田夏彦さんの「論理学」など、
全学で10人くらしかとらない
ようなマイナーな授業に行くと、
必ず彼がいた。 
 
それで、一緒に歩くようになった。

聞くと、入学当時の彼の体重は、
69キロだったのだという。

今の私よりも少ない。

おじさん温泉からの帰りに、
塩谷は言った。

科学もなにも、せいぜい10年くらいの
ことしか考えていない。

本当は、300年くらいのことを
考えたいのだけれどもと。

塩谷が、電車の中で分厚い本を読み、
付箋をしたり、書き込みをしたり
しているのを見て、ああ、こいつが
やっていることは18の時から
何も変わらないな、と思った。

一時期は、塩谷に、しきりに論文を
書け、大学に就職しろと
友人としてのありったけの思いを込めて
言っていたけれども、
最近は、これでいいのかもしれないと
思うようになった。

学問の世界にも、「市場性」というものがある。

市場に向き合うことは大切なことだけれども、
それでは、塩谷の言うような「300年」
という時間でのことは考えられない。

だから、今のままでいいんだ。

そう思う。

付箋の数がハンパじゃない。

赤線の箇所も。

こんなに引いていると、むしろ、
赤を引いていないところが何らかの
意味を持つんじゃないか、と言ったら、
塩谷は笑った。

仕事が終わった後、再び塩谷と会った。

久しぶりに、塩谷と満員電車に
揺られて帰った。

「また議論しような」

ぼくはぼくで、次に会うその時まで、
クオリアを巡るさまざまを
考え続けているよ。


電車の中で本を読む塩谷賢


付箋がこんなにたくさん。


書き込みがこんなにたくさん。

12月 22, 2009 at 08:16 午前 | | コメント (14) | トラックバック (3)

2009/12/21

Can we really speak of "red"?

Can we really speak of "red"?

本当に「赤」について語ることはできるのか

The Qualia Journal

21st December 2009

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12月 21, 2009 at 09:48 午前 | | コメント (7) | トラックバック (0)

おじさん温泉2009

日曜日の昼下がり。

 東京駅に停車中の特急列車
「踊り子」号に次々と
乗り込む目つきの鋭い男たちがいた。

 茂木健一郎、佐々木厚、
増田健史、大場旦。

 そう、毎年恒例「おじさん温泉」
に参加する面々である。


集合早々、気合いを入れる増田健史

 横浜で乗り込んできた有吉伸人は、
4人の変わり果てた姿に驚いた。

 「東京から横浜までの間に、
すっかり酔っぱらってしまって」

 そうなのである。ビールから
日本酒へのリレーにより、有吉が
特製シュウマイを持って参戦した
時にはもう、4人はすっかり
出来上がっていた。


有吉伸人氏

4人プラス1人で5人は、
修善寺に着き、温泉へ。


宿についたあ!

夕食前の軽い身ごなしとして、
「温泉卓球」が始まる。

そうして、5人が宴もたけなわ
な頃、一人の巨体がぬっと
姿を現した。

塩谷賢。

「おや、関取、もうケイコは終わった
んですか。」

「はい、ごっつぁんです!」

「それでは、ここに素晴らしいチャンコが
用意してありますから、お食べください。」

「はい、わかりました。」

塩谷賢は、ぱくぱくと料理を食べ始めた。


食事を始める塩谷賢

「今、体重どれくらいあるんだい?
0.12トンくらいか?」

「まあ、それくらいだ。120を上がったり
下がったりしているよ。」

食事を終えると、塩谷は、「薬を飲まなくちゃ」
と言い出した。

「いくつ飲むんだい?」

「なあに、10種類、11粒さ。」

塩谷はそれから、テーブルの上に薬を
置き始めた。

「なんの薬だい?」

というと、持ち前の記憶力で説明
してくれる。

「脂肪合成阻害剤だろ、脂肪吸収阻害剤、
例のグリセリンの回路のところさ。
尿酸値を下げる薬だろ、
高血圧の薬だろ、
ここのところ鼻炎だったから、
炎症をおさえるやつだろう、
それから、抗アレルギー剤だろ、
今週お腹を壊したから、
抗生物質だろ、整腸剤だろ、それから、
胃酸過多だから、その薬。」

覚えきれなかったところもあるが、
とにかく塩谷がタイヘンだ、という
ことはわかった。


塩谷賢の薬たち大集合

しかし、塩谷賢はとても元気であった。

佐々木厚が電通の近況を熱く語り、
大場旦がNHK出版の生活人新書の
編集長としての抱負を弁じ、
有吉伸人がニューヨークロケの
思い出を語り、
増田健史がちくま新書の今後の
傾向と対策について私見を開陳
する。

やがて、4人は昼間の卓球疲れ
からすやすやと眠ってしまう。


ぼくたちはお休みなさい

その頃から、塩谷賢の眼が
ランランと輝き始める。

4人が卓球をやっている間、
中学2年生の時卓球部だった
経歴を隠すかのように寝たふり
をしていた茂木も、気合いを入れ直す。

それから、塩谷と茂木は、
まるで学生時代に戻ったように、
ヴィトゲンシュタインの哲学から
フレーゲに及び、
チューリングマシンにおけるオラクル、
ライプニッツの神、スピノザの神、
空間概念の深淵、
その他もろもろについて
熱く語り合ったのだった。


独自の哲学を展開する塩谷賢


夜が明ける。

有吉伸人は仕事があると
一足先に帰った。

塩谷と茂木も、その後すぐに出る。

やや遅れて、増田健史、大場旦、
佐々木厚。

それぞれ、自分の仕事の現場に帰って
いく。

かくして、おじさん温泉classic、2009
はそれぞれの胸の中に言うに言われぬ
温かいこだまを残しつつ、
幕を閉じたのだった。


出版業界の明日について熱く語り合う大場旦と増田健史


有吉さんは一足先に帰ってしまいました。

12月 21, 2009 at 09:22 午前 | | コメント (14) | トラックバック (0)

2009/12/20

Sumo wrestling with Akira

Sumo wrestling with Akira

和仁陽と相撲をとったこと。

The Qualia Journal

20th December 2009

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12月 20, 2009 at 10:03 午前 | | コメント (2) | トラックバック (0)

北極星

「ザ・ベストハウス123」
の収録で、
池上彰さんとご一緒した。

ぼくは池上さんのことが
とても好きで、
直接お話を聞けてうれしかった。

『週刊こどもニュース』の
話をしたら、「あれはこどもニュースと
言って、実は大人も見ていたんですよ。」
と池上さん。

「今は、リサーチなどのスタッフは
いらっしゃるんですか?」
と聞くと、
「いやあ、自分でやります。
ぼくは記者だから、自分で
調べて書くのが楽しいんです。」
と池上さんは言われた。

池上さんが解説したのは、
ルーマニアのチャウシェスク政権の崩壊、
それに、ピュリツッアー賞を
受けたケビン・カーターの『ハゲワシと少女』
について。

池上彰さんが素晴らしいと思うのは、
歴史とは何か、民主主義とは何か、
ジャーナリズムの役割とは何か
ということについて
揺るぎない真っ直ぐな信念を
持っていて、それを誰にでも
通じるわかりやすい言葉で
語ってくださる点である。

いわば、ジャーナリズムにおける
北極星のようなもの。

メディアの中では、どうしても、
ショッキングなことを言ったり、
目立った主張をしたりといった
論調が注目されがちだが、
それは、寄席でいう「色物」
のようなもの。

楷書ののびのびとした美しい
論議をやさしく届けてくれる、
池上彰さんが本当に好きだ。

インターネットの発達で、
大学に行かなくても誰もが
本格的な学問ができる時代。

そのことに、みんなもっと
早く気付かないかなと思う。

インターネット上に蓄積されつつ
あるリソースは膨大である。

たとえば、Bryan Mageeの
哲学解説シリーズ。

そうして、かつてNHKで
放送された、埴輪雄高さんの
『死霊』をめぐるドキュメンタリー。

どちらも、それぞれyoutubeにて
「Bryan Magee」、「埴輪雄高」
という名前で検索すると出てきます。

学問というものを、institutionから
解放できる、そして解放すべき
時期がきた。

もちろん、大学を始めとする組織は、
人々が集う場所として機能しつづける
だろうけれども、それは理想を
言えば「志の共同体」でなければならない。

ただ単に、「なになに大学卒」
などという「ブランド」を身につける
ための場ならば、その人自身も、大学も、
そうして日本も沈没していくことだろう。

朝食べるチョコレート一個。

うれしい。コーヒーとの組み合わせ。

そうして、また、活気に満ちた一日
が始まることの予感。

12月 20, 2009 at 10:03 午前 | | コメント (15) | トラックバック (4)

2009/12/19

The variable unconscious

The variable unconscious

より変動性の高い無意識

The Qualia Journal

19th December 2009

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12月 19, 2009 at 10:17 午前 | | コメント (3) | トラックバック (0)

憂愁の表情

慶應志木高校へ。
私の研究室で博士号をとり、
来年シンガポールに行く
「かものはし」こと、関根崇泰の母校。

講演前、舞台そでに行くと、
関根が「お久しぶりです」
と妙にていねいに話している。

河野文彦先生。

「先生、よく小津安二郎の映画を
見せてくださっていましたね。」

そんな過去が関根にあるとは思わなかった。

高校生に『東京物語』や『秋刀魚の味』
を紹介してくださるなんて、
いい先生じゃないか。

関根くん、君は、芸術的な感性が
育っているはずだったのだね。

そのわりには、ぼくを「トド」
に見立てたヘンなイラストを
描いているのは、一体どういうわけなんだ!

自分の話が終わった後、
学生たちが「生徒会会長選挙」の
演説と質疑応答をするのを
聴いていた。

エネルギーがある。ヤジや拍手、
笑いが飛び交う。

バンカラはここに生きていた。

慶應志木高校、実にいいじゃないか!

『ケンブリッジの卵』で著名で、
慶應大学教授と慶應志木高校を
兼任されている下村裕先生と
一緒に帰る。


関根崇泰と、恩師の河野文彦先生


関根崇泰と、河野文彦先生、私、下村裕先生


慶應志木高校の校門前を
通り過ぎた時、関根が見せた
一瞬の憂愁の表情を私は
見逃さなかった。


慶應志木高校前。憂愁の関根の横を、
後輩たちが通りすぎていく。

The Brain Club。

チェゴヤでスタート。

年内のゼミは、あと一回となった。

朝日カルチャーセンター。

ヴィトゲンシュタインの話をする。

そして、モーツァルトの天才。

誰も通っていない道を探りあてていくこと。

東京FMで仕事をして、
再びカルチャーセンターの打ち上げの
席に戻る。

今週は睡眠不足が続いていて、
ワインがちょうどよい微睡みへの
導入となりました。

まわりではどんな会話が弾んで
いたのかな。

12月 19, 2009 at 10:17 午前 | | コメント (11) | トラックバック (0)

2009/12/18

クーリエ・ジャポン

クーリエ・ジャポン

ベルリン特集!!! 発売中!!!

私も、壁崩壊から20周年のベルリンを
取材しました。

http://courrier.jp/contents/index.html 

書店にてお買い求めください!

12月 18, 2009 at 03:38 午後 | | コメント (3) | トラックバック (1)

Portable texts

Portable texts

「持ち運べる音楽」から「持ち運べるテクスト」への嗜好性の変化について

The Qualia Journal

18th December 2009

http://qualiajournal.blogspot.com/

12月 18, 2009 at 07:06 午前 | | コメント (2) | トラックバック (0)

脳とこころを考える 『脳と冒険』

脳とこころを考える
『脳と冒険』

第3回

朝日カルチャーセンター新宿
2009年12月18日(金)18時30分〜

詳細 

12月 18, 2009 at 07:06 午前 | | コメント (5) | トラックバック (0)

「黒船」を見たら「乗ってみたい」

『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の収録。

『龍馬伝』で坂本龍馬を演ずる
福山雅治さんがスタジオにいらして、
坂本龍馬の魅力、演じる上での
さまざま苦労、喜び、発見について
お話をうかがった。

福山雅治さんは、当代きっての
いい男。

間近に接する福山さんは、とても
かっこよく、気持ちの良い、そして
愉快な人だった。
 
坂本龍馬は、力強い
行動力と、他人を思いやる
優しさと、剛柔両方持ち合わせて
いた人。

織田信長では、ヒーローとして
現代の間尺に合わないが、
龍馬だったら、今日の日本でも、
十分存在しうる。

まさに、優しさと強さと。
福山雅治さんは、龍馬を演じるに
これ以上ふさわしい人はいない、
というような存在ではないか。

福山さんは、演じている中で、
龍馬が「黒船」を見たら
「乗ってみたい」と思うような
「好奇心」の人だということを
発見したという。

これは重要なポイントではないか。

激動の時代は、状況がどんどん変化する。

好奇心を持って、次から次へと
新しいことに挑戦し、吸収して
いかなければ適応できない。

「坂本龍馬」を演じてみて、
初めて発見できることはたくさんあるだろう。

『龍馬伝』が本当に楽しみだ。

NHKの5階にある食堂を、
私はいつも「メンテイ」という名前だと
間違えてしまう。

本当は「ばらえ亭」という。

そして、「ばらえ亭」に行くと、
いつもワンタン麺を注文してしまう。

やわらかくて、甘くて、
つるんと喉をすべっていくワンタン。

ああ、思えば君はなんと素敵な
存在なのだ。

龍馬にワンタンを食べさせたかったな。

12月 18, 2009 at 07:05 午前 | | コメント (8) | トラックバック (4)

2009/12/17

Wuthering Heights

Wuthering Heights

『嵐が丘』のこと

The Qualia Journal

17th December 2009

http://qualiajournal.blogspot.com/

12月 17, 2009 at 09:06 午前 | | コメント (4) | トラックバック (0)

週刊ポスト 脳のトリセツ 脳のハードルは高いほどいい

2009年12月25日号

脳のトリセツ 第23回

脳のハードルは高いほどいい

難しい課題にチャレンジして成功することは、いわば脳にとって良質の「サプライズ」。ぐんと学習が進む効果がある。

抜粋

 音楽評論家の吉田秀和さんにお目にかかった時、現代からはともすれば失われがちな「ハードルを高くすることの価値」に改めて思い至った。
 名曲の美しさの本質について、磨き上げられた言葉で語る吉田秀和さん。音楽にとどまらず、芸術一般や歴史についての吉田さんの知識は圧倒的。現代の日本における「知の巨人」として、そのお仕事を私は敬愛している。
 そもそも教養というものはどのように生み出されてくるのか?、自らが受けた旧制高校の教育について、吉田さんはこんなことを言われた。
 「いやあ、ぼくの頃のドイツ語の授業なんかはね、初日にABC(アーベーツェー)を習って、文法の基礎の基礎を教わり、次の日にはいきなりニーチェのショウペンハウエル論を読まされたんですよ。」
 私を含め、その場に居合わせた人がびっくりし、黙って聞いていると、吉田さんはさらに言葉を継がれた。
 「いやあ、今に比べると、あれは実に野蛮な時代でしたよ。あはははは。」

全文は「週刊ポスト」でお読み下さい。

http://www.weeklypost.com/091225jp/index.html

12月 17, 2009 at 09:05 午前 | | コメント (2) | トラックバック (1)

文明の星時間 漱石と寅彦

サンデー毎日連載
茂木健一郎 歴史エッセイ

『文明の星時間』 第94回 漱石と寅彦

サンデー毎日 2009年12月27日号

http://mainichi.jp/enta/book/sunday/ 

抜粋

 よく知られているように、寺田寅彦は夏目漱石の弟子である。漱石が熊本の第五高等学校で英語の教師をしている時にふたりは知り合った。そして、漱石が没するまでずっと師弟関係が続いた。
 出会いの経緯が面白い。漱石没後に書かれた追悼文『夏目漱石先生の追憶』によれば、ふたりが知り合うきっかけは、試験で落第した学生のために点をもらう「運動委員」の一人に寺田寅彦が選ばれたことだった。
 用向きが済んだ後、寺田寅彦は「俳句とはいったいどんなものですか」と尋ねた。それに対して、漱石は、「俳句はレトリックの煎じ詰めたものである。」「花が散って雪のようだといったような常套な描写を月並みという。」「秋風や白木の弓につる張らんといったような句は佳い句である。」などと説明した。
 それで、寅彦は急に俳句がやりたくなって、夏休みの間に句作をした。学校が始まると、それを持参して漱石を訪ねた。漱石は懇切丁寧に添削した。それから、寅彦は週に二三度も漱石の家に通うようになった。長く続く師弟関係の始まりである。


全文は「サンデー毎日」でお読みください。

本連載をまとめた
『偉人たちの脳 文明の星時間』(毎日新聞社)
好評発売中です。


12月 17, 2009 at 09:05 午前 | | コメント (2) | トラックバック (0)

近いものと、遠いもの

 吉例によりまして、
ゼミThe Brain Clubの年一回の
特別version、Xmas Special。

 まずはあみだクジを引き、その
順番で演し物をする。

 私は、今年は、「偶有性の王子」
と題して、坂本龍馬についての考察と、
公園でランニングしたり、
トレーニングした
映像を編集したものを出した。

 終了後、みなで投票。
 今年優勝したのは、
高野委未さんと、戸嶋真弓さん。

 私も同点だったが、主催者に
つき権利外。

 高野さんと戸嶋さんには、
それぞれ、賞品の「木村秋則さんの
りんご」、「amazon kindle」が
贈られた。

 オメデトウ!



優勝した戸嶋真弓さんの発表


残念ながら優勝はできなかったものの、
熱演する野澤真一クン。

 続いて、これも吉例にて、
研究室の忘年会。

 外からもたくさんのゲストが
いらして、楽しい時間を過ごした。

 幹事として本当にいろいろとやって
くれた野澤真一くん、ありがとう!
 
 近いものと、遠いもの。

 先日、雑誌の一頁にあった
 アララト山の写真に目が釘付けになった。

 「ノアの箱舟」が流れ着いたという
伝説のある山。

 市街地からまっすぐに大きく
そびえ立っているその姿に魅せられた。

 いつか行ってみたいな、アララト山。

 近いものと、遠いもの。

12月 17, 2009 at 09:04 午前 | | コメント (9) | トラックバック (2)

2009/12/16

Reading fever

Reading fever

読むことの熱狂

The Qualia Journal

16th December 2009

http://qualiajournal.blogspot.com/

(2009年6月6日に始まった
qualia journal連続記録は200日となりました)

12月 16, 2009 at 08:04 午前 | | コメント (6) | トラックバック (1)

恥じらう半月

 スピノザは、『エチカ』の中で、
さまざまな感情を、正、負の二つの
要素の組み合わせで説明する。

 自分が愛する者に対してプラスか、マイナスか
自分が憎む者に対してプラスか、マイナスか。

 さらにはそれらの作用が、自分や他者に対して、
どのような形式で作用するか。

 そのような解析を通して、妬みや、
自負など、一見複雑に見える感情の
起源をも説明する。

 この世の素粒子が限られた種類しか
ないことは周知の事実である。

 一見無限の多様性を持つように見える
感情も、起源を突きつめれば正、負
の二種類の相互作用、ダイナミクスで
しかないとしても、何の驚くことが
あろうか。

 電通でミーティング。
 
 歩く道、相変わらずコートを
着ないで歩いている。

 余り寒いので、ホッカイロを
一つ買ってお腹に仕込んだ。
 
 NHK。
 
 第一食堂でかけそばを食べた。

 卵を落とす。そば汁の中に入って
暖まった卵が大好きなのだよ。

 『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の打ち合わせを二件。

 VTRを見ながら、
長く、大変で、そうして充実して
いたであろうディレクターのみなさんの
取材の日々を思う。

 NHKを出る。
 移動しながら、Bryan Mageeが
やっているWestern Philosophyの
番組のことをいろいろと考える。

 銀座の地下鉄のところのカレー屋さんに。

 学生の頃から、歌舞伎を見る前などに
通ったなあ。
 カレーのルーで味がついたブロッコリが
美味しい。

 Japan Timesの記事を読みながら、
夕方のカレーを堪能する。

 帝国ホテルのラウンジで必死の
仕事。

 ライフゲームの「グライダー」のスピードで、
書き上げて送信。

 実はお腹にはホッカイロが仕込んだまま。

 何だかちょっとみっともない。

 フジテレビ。

 松本人志さんの番組の収録。

 プロデューサーは有吉伸人さんの
大学時代からの友人、小松純也さん。

 現場での小松さんを間近で見て、
その集中力に驚嘆。

 白熱電灯のようにかっかとして。

 終了した時には、日付が変わっていた。

 でも、本当に楽しかった。

 フジテレビには、
 偶然、NHKの『プロフェッショナル班』
の堤田健一郎さんが別件でいらしていた。

 「あれ、堤田さん、何でこんなところに
いるんですか?」

 「あれ、茂木さん、何でこんなところにいる
んですか?」

 イチローを撮った堤田さん。
 シャイで、男気がある堤田さん。

 「写真撮りますよ」と朝倉千代子さんが
カメラを構えると、
 恥ずかしがって下を向いた。

 月がきれいなのは十三夜。
 娘がきれいなのは十七よ。

 昔、NHKの「みんなの歌」
で流れていた曲。

 堤田さんの顔が、恥じらう半月のように
見えた。


 「恥じらう半月」堤田健一郎さんと。
フジテレビにて。

12月 16, 2009 at 08:04 午前 | | コメント (8) | トラックバック (1)

2009/12/15

My mother and Hibari

My mother and Hibari

私の母とひばり

The Qualia Journal

15th December 2009

http://qualiajournal.blogspot.com/

12月 15, 2009 at 07:29 午前 | | コメント (4) | トラックバック (1)

概念世界のパス回し

 移動しながらWittgensteinを
読む。

 Wittgensteinは大学を出た後、
ノルウェーに行って一人で小屋を建てて
住んでいた。

 その時代の気配を想像し、
耳を傾けながら。

 そうして、Wilhelm Kempfが
ピアノを弾く時の表情。

 竹ノ塚の改札を出ると、
羽生善治さんの姿が見えた。

 将棋連盟の山田穣太郎さんとともに、
竹の塚小学校へと向かう。

 体育館で、羽生さんと一緒に
子どもたちに将棋の魅力を語る。

 集中することの大切さ、
理解することと、記憶すること。
 目標を持つこと。
 人とかかわること。

 最近、ごく普通の子どもが、
いかに活き活きしているかということに
瞠目される。

 一瞬のうちに、気付き、目を開き、
笑い、歓声を上げる。

 そこには完璧な人間の原型がある。
 
 そして羽生善治さん。

 見えないものを見ている。
 何ごとも物質中心的、
見かけ重視の現代において、
将棋という概念世界のパス回しに
傾注する羽生善治という人の
顔の表情が、いかに深い示唆を
与えていることか。

 集英社の鯉沼広行さんが
迎えに来る。

 吉祥寺の成蹊小学校へ。
 
 講堂で、今度は保護者の
みなさんにお話しする。
 
 子どもの脳の可能性は、驚くべき
ものなのです。
 ぜひ、それを伸ばす手立てを
して上げてください。

 「良い学校」に行くことと、
能力を伸ばすことは相関はしますが、
必ずしも一致するわけではありません。

 成蹊は、噂に聞いていた通り、
静かで美しいたたずまいだった。

 やがて鯉沼さんと出た街は、
歳末の慌ただしい匂いがした。

12月 15, 2009 at 07:29 午前 | | コメント (16) | トラックバック (4)